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腕で(^_^;)北米大陸横断! ボブ・ウィーランド

E694deae  2001年「腕で歩く」という本が出版されました。その表紙です。写真に驚きました。こうしてボブ・ウィーランドはアメリカ4500キロを横断しました。なんと3年8ヶ月かけて。この魅力あふれる笑顔で。人は意志と希望さえあれば一見不可能なこともなし遂げられる。彼は身をもってそれを証明します。

 1946年、アメリカ・ウィスコンシン州生まれ。スポーツ万能の青年でした。特に野球に力を入れ、ウィスコンシン大学で大活躍、大リーグのスカウトに注目されます。卒業後は大リーグに、彼の夢は実現まじかでした。だが運命は暗転します。ベトナム戦争真っ最中。1968年、彼はベトナムに派兵されたのです。23歳まじかでした。

 熾烈な戦いでした。戦友を助けようとした彼は運命を踏みます。地雷が炸裂したのです。胴と両足はあらぬ方向に吹き飛び血は吹雪のように吹き出す。野戦病院に担ぎ込まれます。奇跡的に目覚め足下に手をやったとき、両足が胴の付け根から無くなっていることに気づきます。彼の絶望は察するにあまりあります。プロ野球選手を目指した頑健な肉体は身長も体重も半減していたのです。わたしならこれで人生終わりとあきらめるところshock。ここからが彼の真骨頂、ほんとにすごい人だと思います。

 「神が私を救ってくれたことに感謝し、静かに祈りをささげた。…神は私に役割を与えたもうた」。モルヒネ漬けと悪夢の地獄の日が続いたある日、神が降りてきました。いたって不信心のわたしは芯からうらやましいと思います。不屈の魂の基礎が信仰にあることは明かです。それからの彼の生き様はすさまじいほど前向きでした。大学でスポーツ理論を学び体育学教師の資格を取ります。義足をつけ車の免許も取ります。後にモデルとなるほど美人の女性と結婚します。パワーリフティングのトレーニングに励みます。そして31歳の時、全米バンタム級のなんとチャンピオンになります。もちろん健常者相手です。137キロ、当時の世界記録、ぶっ飛びます。だがここでいちゃもんがthink。競技後すぐに審判団が、「ルールでは競技者は靴をはくことになっている」。揚げる前に言えよなpout。彼は皮肉たっぷりに答えます。「今日だけわたしが靴をはき忘れたとでも」。彼は少しもめげません。やがて壮大な夢が降ります。この大陸を横断する、この腕で! 厳しいトレーニングが始まります。そして1982年9月、彼はロサンゼルスを出立します。

 周囲は猛反対でした。無理もありません。だが彼にとりこれは生きることそのものでした。北米大陸4500キロ。体に皮の胴袋、手には「靴」をはき、まず両手の「靴」を大きく前に出す。それを支えに体を前に進める。文字通り腕で歩く、その繰り返し500万回coldsweats02。1日せいぜい8キロがやっと。彼は3年8ヶ月もかけ歩き抜く、心から賞賛します。車でさえ横断するのは並ではない。熱砂の砂漠、風雪吹きすさぶ高原、びゅんびゅん横を飛ばしていく大型トラック、「おー。犬がカッパを着て歩いている」、「E.Tだ」と間違われたことも。警官は狂人扱い。一方、仕事を辞めてまで彼を助けてくれた男気の青年も。彼はくじけることなく、ワシントンDCにゴール。大歓迎を受け、「靴」をぬぎ高々と両手を挙げます。彼の挑戦はなおも続きます。ニューヨークマラソン、ロサンゼルスマラソン、フルマラソンを何度も「歩き」ます。42.195キロを3日かけて。主催者は暖かくも彼をテープで迎えます。驚くべきことにはトライアスロンにも挑戦。手でこぐ専用の自転車で180キロ、約4キロの水泳、そしてフルマラソン。信じられません。60を過ぎた今なお彼の挑戦は続いています。ブラボー!good

 「ゆっくり 焦らずに そして比べないで」。一見平凡な彼の言葉、わたしの心をひたしました。苦しむ人に勇気を与えると思います。下半身がない彼はそれを人と比べませんでした。スポーツ万能の過去の自分とも比べませんでした。ただ今の自分と今からの自分だけを信じベストを尽くしたのです。真に強い人がそうであるように、いつも魅力あふれる笑顔を浮かべて。

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「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

とこさん、いつもありがとうございますm(__)m
遅れて申し訳ありません。

言われるとおりです。
彼を駆り立て、実践し、なし遂げたのはただ、ただ、彼の意志ですね。信仰など腕で歩いているとき忘れます(*^_^*)

本当に人間は弱い者だと思います。
弱い者だから泣いて、笑って、ついごまかし(^_^;)
「悔い改めの日々」ですか。
わたしこの年になれば悔い改めも飽きまする(^_^;)
自信をもってわが道を、どうかとこさん、年寄りのおせかいだと思って(*^_^*)
ありがとうございました。

投稿: KOZOU | 2009年4月 6日 (月) 00時24分

おはようございます。記事、読ませていただきました。ボブ・ウィーランド氏は素晴らしい、私も同感です。神を信じ、神の購いで彼はたちなおれたのかもしれませんが、実際に腕で歩いたのは彼の信仰心ではなく彼の実践力だったのだと思わずにいられません。本当に人はそれぞれ隠したくなるような部分を多かれ少なかれ持っていますが、それをばねにして逆境を乗り越ええられる人はそんなにいないのでしょう。弱いものです。だから何かを成し遂げた人は神の祝福を受けるのでしょうね。私は悔い改めの毎日ですがこのような素晴らしい人を良き模範として生きて生きたいと切に思いました。素敵なお話、有難うございました。

投稿: とこ | 2009年4月 5日 (日) 09時13分

シモンさん、いつもありがとうございます。

そうかもですね。
本当に戦争の悲惨は身をもって。米兵だけでも6万人の死者、障害者、神経症患者は数倍、イラク戦争の比ではないですね。
それから生きる苦難を見事乗り越えた。
ほんとうに神の化身かも(*^_^*)

投稿: KOZOU | 2009年4月 4日 (土) 19時06分

この方、神です。

人の姿はしていますが、神の化身です。

わが身をもって、戦争の悲惨さと、生きる事の厳しさを具現されているのだと感じます。

投稿: シモン | 2009年4月 4日 (土) 12時51分

ミカン様、ご訪問くださり、コメントありがとうございますm(__)m
こちら雨が降ってます。

ほんとにそうですね。
わたしもちょいちょい落ち込みますが、ボブさんの辛苦と努力に比べたら。
わたしも大きく自分を励ますことができました。

これからもどうかよろしくお願いいたします。

投稿: KOZOU | 2009年4月 4日 (土) 09時28分

elma様、ご訪問くださり、コメントありがとうございますm(__)m
こちら雨が降ってます。

今ちょっとブログ見せていただきました。すてきな記事や画像が満載ですね。ゆっくり見せていただきます。カミーユ展見られたのですね。こちら地方でなかなか機会がないのですが、いつか見てみたいものです。画像ですがロダンにすがるカミーユの像、哀れでした。
これからもどうかよろしくお願いいたします。

投稿: KOZOU | 2009年4月 4日 (土) 09時21分

おはようございます。KOZOUさん!
ご訪問&コメントをいただき、ありがとうございました。

このように同じ記事を書かれる方と、お知り合いになれて、光栄です。また、カミーユ・クロデールの記事も。私も、以前取り上げたことがあります。府中美術館で、作品を観ました。

なぜか、趣味が合いますね・・・。

投稿: elma | 2009年4月 4日 (土) 06時42分

御訪問ありがとうございました。happy01

今日は、私も気分が落ちこんでいたので、久しぶりに、この記事を読んで、勇気をもらいました。

「昔の自分とさえ、くらべない」・・簡単に出来る事ではありませんが、少しでも、近づけたらいいな、と、思います。(o^-^o)

投稿: ミカン | 2009年4月 4日 (土) 01時40分

高野さん、いつもコメントありがとうございます。
今晩は少し暖かいようですね。

そうですか。わたしもだいぶ腫れてきたような(^_^;)
彼も人なり、我も人ですが、やっぱ中身がだいぶ違うようですね。(*^_^*)
ヤンキー魂もすごいものです。
高野さんもお忙しいと思いますが、どうかお体だけは気をつけてください。

投稿: KOZOU | 2009年4月 3日 (金) 20時23分

★まっと★さん、いつもコメントありがとうございます。
ほんとにそうですね。車いすで頭を使いいくらでもやっていける道はあったでしょうね。
彼はあえて自分の誇りであった肉体を使い自己の証を、それも極限の方法で。
やっぱ誰にもできることではないですね。
そうかもわからないですね。自分にも降りてきていたが鈍感で感じなかったかもです(^_^;)
これは本心、信仰を持つことは強いと思います。
ありがとうございました。

投稿: KOZOU | 2009年4月 3日 (金) 20時20分

なるほど。。。。
身体に故障すると頭を使おうとしてしまう自分かもしれません。
なおかつ、その身体を使い、自分の『生』の証をきざむことはとても大変なことでしょう。
自分に素直であり、自分を信じ、神を信じる。
神様が降りてくる・・・という感覚・・・誰しもどこかで退官しているのでは・・と思うことがあります。
自分のような運命をしんじるものでも、やはり神様がその運命を決定していると信じているからかもしれませんね。
確かにブラボーです。
素敵なお話をありがとう♪(#^ー゚)vございました。

投稿: ★まっと★ | 2009年4月 3日 (金) 11時15分

おはようございます。
冷えが続きますね。お互い風邪には注意ですね。
いやー、今日も尻をたたかれます。おかげで最近尻がはれてきたような(笑)すごか人もおるもんです。ベトナム戦争、我々世代には大きな影響を与えましたな。このような悲劇は無数にあったでしょうが彼は見事に克服。いや見事です。

投稿: 高野 | 2009年4月 3日 (金) 10時14分

ふぅさん、いつもコメントありがとうございます。
今朝も寒かったのですが昼間はよくなるのかな。

ほんとに驚きですね。
4年近く毎日毎日手で体をこいで、普通に歩いても並の根性では無理と思うのですが、彼は人間業とはおもえないです。周りは賞賛する人だけではなく、「アホか。車で行け」とか色々言われたようですね。確かにそう、ただ目的地に着くだけなら飛行機にでも乗れば一番ですね。客観的にはアホなことが彼の生きることだった。それこそアホにはわからんですね(^_^;)

わたしもまったく一緒です(^_^;)
頭では理解してもそれを生き方とすることは難しいです。でも彼のようなお手本が。わたしもかけらでも持って生きて行けたらと思います。

投稿: KOZOU | 2009年4月 3日 (金) 08時55分

驚きました。
本当にそんな事が・・・と、何度も読み返しました。
突然の不幸にめげないで、与えられた人生、今の自分に感謝して、前向きに生きる。
わかっている事ですが、なかなか出来ない事ですね。
それを甘んじて受け入れた彼の気持ちに心から拍手です。

自分もそんな気持のかけらでも持って生きていけたら・・・と思います。

投稿: ふぅ | 2009年4月 3日 (金) 08時28分

亀さん様、いつもコメントありがとうございます。
こちらも今朝もまだ寒いです。おかしな気候ですね。

わたしは見なかったのですが「知ってるつもり」で放映されたのですね。
そうですか。
10年もの期間が必要だったのですね。普通そうなのかも知れないですね。人間の気持ちはなかなか切り替えも難しいのが普通のようですね。
サイトの鳥の写真とかすばらしいと思います。普通写ってるか写っていないかわからないような写真が多いと思うのですが、見事なものだと思います。
お互いいつも前向きにですね(*^_^*)

投稿: KOZOU | 2009年4月 3日 (金) 08時25分

テレビのドキュメンタリー番組でこの人のことを見たことがあります。
亀さんは、15年くらい前に大病が発病しました。前向きに生きようとしても、そういう姿勢になれるまでに10年間が必要でした。
前向きに生きることは難しいものですね。

投稿: 亀さん | 2009年4月 2日 (木) 23時47分

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